<使用材料、消耗品>
・植栽苗:スプレーマム(直径10p 高さ7p)
・コケ:苔の苗ドライシート ハイゴケ(栽培2年 A4版サイズ約半分)
・布(30×30p 綿ポリ混) ・糸(カタン糸 #90 黒) ・皿(直径17p 深さ2p) ・カーペット(直径約10p)
@コケの準備
苔の苗ドライシート を包装内から取り出し、水を注いで十分に濡らします。
苔神工房オリジナルの苔の苗ドライシートは乾燥した状態で出荷されます。乾燥状態で密封すると、長期間の保存が可能になり、使用する時に水に浸すと、活性状態に戻ります。
A苗の根鉢の布巻き
ポットから、スプレーマムの根鉢をそっくり抜き出し、布の中心に置き、根鉢の上部の角を軽く指で落とし、丸く形を整えます。布はあらかじめ濡らしておくと、扱いやすくなります。布の端を持ち上げて、根鉢を包みこみ、糸で布を固定します。
糸は、根鉢を斜めに横切るように、肩口、底、肩口、底、というように、少しずつ横へずらしながら巻いて行きます。糸は強く巻かないようにして下さい。糸を強く巻くと、根鉢が固く締まり、スプレーマムの根を傷めてしいます。ほどほどに糸を巻いたら、根鉢の株元に集まった布を、外側へ引き出します。株元が見えるくらい布を引き出します。引き出した布の上から、糸を巻いて押さえ、巻き終えたら、全体の形を整えます。
Bハイゴケ巻きこみ
布で包んだ根鉢の周りに、ハイゴケを巻きます。 こけ玉の底はコケが育ちませんので、周りだけに巻きます。布で包んだ玉の大きさに合わせて、コケを裁断します。玉の高さは7p、直径は10pです。裁断の大きさは、幅7p、長さ30センチ程です。準備して置いたハイゴケを切ります。
切ったハイゴケを裏返しにして、ビニールの上に置きます。布で巻いた根鉢をハイゴケの上に置き、ビニールごと両端を持ち上げて巻きます。できるだけハイゴケを崩さずに巻くように注意します。
コケの長さが足りない場合は、余分のハイゴケから切り取って付け足します。両手で周りを押さえて形を整えます。ハイゴケを糸で巻いて固定します。糸の巻き方は布巻きの時と同じです。巻き終えた糸の端は、結びます。
C完成
糸を結び終えたら、こけ玉の形を整えます。完成したらカーペットの切れ端を入れた皿に乗せて、こけ玉、スプレーマムを育てます。カーペット、または絨毯の切れ端を水で十分に濡らしておきます。
こけ玉はできるだけ明るい場所で育てて下さい。直射日光が当たっても構いません。直射日光が当たらない場合は、窓際などの明るい場所を選びます。
こけ玉は土が少ないため、スプレーマムにとって養分が不足しがちになり、また、乾燥し易くなります。
室内では、乾燥が早まります。直射日光が当たると、乾燥が早まります。風が当たる場所は、乾燥が早まります。温度が高い時は、乾燥が早まります。
こけ玉への給水は、水溶性肥料(ハイポネックスなど)を1000倍程度に薄めた水溶液をジョウロなどで灌水します。また、乾燥し過ぎた時は、溜めた水溶液にこけ玉を沈めて給水しても良いです。
全体的に弱ってきたら、皿ごと雨の当たる屋外に出して養生して下さい。屋外でも、雨が降らない時は水をやって下さい。
苔神工房 苔アドバイザー 北川義一