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苔の研究レポート

034 新潟南イオンカルチャー教室

 2017年7月24日、苔玉インストラクターの横山恵里子会員が講師を務めるカルチャー教室にお邪魔しました。この日は、5名のかわいい小学生の受講生たちが、口径60㎜の苔玉ポットの制作にチャレンジ。およそ1時間の間に、多肉植物とシノブの苔玉を2個制作しました。
 
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 上:新潟南イオンカルチャー教室 小学生の苔玉づくり
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 上:制作した苔玉 作った苔玉を育成中
 
 横山インストラクターは新潟南イオンカルチャー教室の他に、NHKカルチャー教室や新潟日報カルチャー教室でも活躍しています。7月中に60名の受講生に苔玉づくりを指導しました。
  By 苔神

033 大分県こけ玉愛好会

 2017年7月9日~18日、大分県に在住する会員の児玉博好さんが主宰する「大分県こけ玉愛好会」が、道の駅原尻で苔玉の展示会を開催し、多くの人が訪れ大変な好評でした。
 
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 「大分県こけ玉愛好会」は50名ほどの会員が集まり、児玉会員の指導の下、苔玉づくりを楽しんでいます。毎月定例で苔玉づくりを楽しみながら、時々、道の駅や公民館などで発表会を開いたり、展示会を開催しています。
 
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 今回の目玉は、植え替えのできるポット苔玉です。ポットの口径80㎜と60㎜のサイズで、花木苗を植えました。土を使用しないポット苔玉を、児玉会員が初めて作り、皆さんに紹介しました。初めて見る新しいこけ玉の作り方に、皆さん、驚いていたようです。
 「大分県こけ玉愛好会」への問い合わせは 090-3320-9237(児玉)にどうぞ。
                                  By 苔神

032 苔玉インストラクター養成講座 3月

 2017年3月、東京の小林稔会員(会員№0202-17101)が講座を受講し、苔玉インストラクターの資格を取得しました。
 3月22日(水)講座研修の第1日目は、新津丘陵近辺を歩いて、苔を観察するフィールドワークを実施。時々みぞれ交じりの雨が降る寒い日でしたが、苔を中心とした植木屋を目指す小林さんには、スギゴケに特化した技術を指導することにしました。スギゴケが自生する数か所を観察した後、三条市のスギゴケを栽培する圃場を見学、さらに、胎内市まで足を延ばして、広大に広がるウマスギゴケの群生地に案内し、サンプルを採取しました。
 
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 3月23日(木)、研修第2日目は、初日に採取したウマスギゴケの栽培実習をこなした後、苔玉づくりの技術実習。朝8時半から、夕方5時まで、6種類の苔玉の制作技術を学び、さらに、苔神の新作のテーブル庭園を制作しました。
 
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 テーブル庭園は浅い皿、砂、エゾスナゴケドライシート、景石を使用して、ミニチュアの石庭を表現します。この他にも、灯篭や垣根などを加えれば、製作者オリジナルの庭園が造れます。制作技術が簡単なので、講習会向けにお勧めします。
 3月24日(金)、研修第3日目、苔の基礎知識、栽培技術、圃場の整備方法など、半日にわたる座学を学んで、小林会員は苔玉インストラクター養成講座を修了しました。
 新しいテーブル庭園の技術講習をします。会員の皆さん、受講して下さい。
 また、4月23日(日)に、仙台市西公園で開催される「平成29年度 第70回 春の植木市」で、午後1時から、協賛事業として園芸講習会「みんなでお庭をつくろう」苔編で講習する予定です。
  By 苔神

031 こけ玉インストラクター養成講座

 2016年6月から、4名のインストラクターが誕生しました。

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    左から北川:上原瑳記(会員№0513-1685):上原清美(会員№0322-1680):横山
 
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     画像左:渡辺雅浩(会員№0404-1457)    画像右:石田美佳(会員№0805-1693)
 
 埼玉県から母娘で参加した上原清美さん(認定№010)と瑳記さん(認定№011)、新潟県魚沼市から参加の渡辺雅浩さん(認定№012)、東京都世田谷区から参加の石田美佳さん(認定№013)の4名は、様々な課題をクリアーして、こけ玉インストラクターの資格が授与されました。
  By 苔神

002 ドライシートで作る Moss goods

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    苔の苗ドライシート ハイゴケ  エゾスナゴケ                Moss cat
 
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            Moss plate                        Moss log
 
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        Moss clock             Moss egg           Moss magnet
 
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     Moss cup                       Moss plate
 
 「苔の苗 ドライシート」は、苔の素材として、インテリアや雑貨グッズに利用できます。制作してみたい、作った製品を販売してみたい、そんな方はお問い合わせ下さい。
 ドライシートをお分けします。また、制作方法も指導します。           by 苔神

025 ウマスギゴケの育て方

 ウマスギゴケは日本庭園で無くてはならない苔ですが、ウマスギゴケの育て方について、誤った扱いをする造園家が多いようです。先日、テレビで苔を扱った番組が放送され、その中で、ある苔の専門家(?)が「スギゴケは排水性の良い土を好む」と発言していたようです。三条の佐藤康会員がそれが正しいのかと、苔神に問い合わせがありました。佐藤会員は今年からウマスギゴケの栽培を始めており、苔神の指導の下、排水性の悪い水田でウマスギゴケを育てているのです。
 
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             三条市のウマスギゴケ栽培圃場 水はけの悪い休耕田で

 結論から言えば、ウマスギゴケは水を好む生態を持っており、排水性の良い乾燥する場所では育ちにくいのです。日当たりの良い場所で、水分の豊富な環境でウマスギゴケは育ちます。このウマスギゴケの生態の特徴はフィールドワークで観察することができます。
 苔神では、ウマスギゴケの人工栽培試験を行っています。名付けて「湛水栽培」。苔神は水田を持っていませんから、水田のような環境を人工的に作って、ウマスギゴケの栽培試験をしているのです。木箱に小さな穴を一つ設け、排水性を極端に悪くした栽培ケースに播種して育ち方を観察しています。
 
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             2016年6月13日に播種 2016年12月29日に観察

 この試験では播種する苔の種に少し工夫をしていますが、6か月で茎高2㎝ほどにまで新芽が成長しています。育てている場所は苔神の裏の空き地で、陽当たり良好とは言えない場所です。もっと日当たりの良い場所なら、さらに良い結果が得られるのではないかと考えています。
 ウマスギゴケはたっぷりの光量と水分で育てることがコツです。これはウマスギゴケの生態的な特徴なのですが、オオスギゴケやコスギゴケなど、他のスギゴケではまた、異なった生態があり、全てが同じであるわけではありません。
 テレビ番組で専門家(?)がスギゴケについて発言した時、それが何スギゴケのことなのか、区別していたかどうか、それが問題なのです。特に、ウマスギゴケとオオスギゴケでは基本的な生態は異なっているのですが、ウマスギゴケとオオスギゴケを区別できる人はほとんどいないというのが、現状なのです。マスコミやインターネットの情報に惑わされないようご注意!                  by 苔神

001_苔の苗 ドライシート 特許(登録)査定

 苔神工房は2013年に「苔の苗 ドライシート」を特許出願しましたが、この10月、特許(登録)査定となりました。現在、登録手続きを行っています。
 苔神の特許「苔の苗 ドライシート」は、栽培した苔の苗を洗浄、乾燥して休眠状態にし、袋に密封したものです。袋から取り出した苗に水分を供給すると、苗は再生します。苔神の試験では保存期間は半年程度と考えます。半年を過ぎると、少しずつ再生力が落ち、再生までの時間がかかるようになり、1年間経過したものは、再生はしますが、再生するまで半年程かかります。
 
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     苔の苗ドライシート DEHYDRATED MOSS        ハイゴケ Hypnum plumaeforme Wilson.

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  エゾスナゴケ Racomitrium japonicum Dozy & Molk.  ホソバオキナゴケ Leucobryum juniperoideum Mull.Hal.
 
 「苔の苗 ドライシート」はメンテナンスフリーで長期間保存できます。軽量で取り扱いが容易であること、店頭販売では展示スペースが最小で済みます。他に、海外輸出での植物検疫もクリアーします。既に、少量ですがアメリカ、フランス、スペイン、ポーランドなどに輸出実績があります。
 現在「苔の苗 ドライシート」はハイゴケ、エゾスナゴケ、ホソバオキナゴケを試作販売していますが、今後、量産体制が整い次第、製品化を進めてゆく予定です。
  by 苔神

015 苔の質問と応答 スナゴケの庭

 1年半ぶりに、威徳寺の庭を取り上げます。前回は№010 2015年4月6日でした。
 スナゴケ(和名:エゾスナゴケ、学名:Racomitrium japonicum Dozy & Molk.)を使った石庭で、威徳寺の住職さんが苔を移植しました。ちょうど、お寺の方が手入れをしているところでしたので、少し話をしました。
「管理の手間はかかりますか?」
「1年目は雑草取りが大変でした。夏場の水やりも欠かせません。今年は特に、暑かったでしょ。でも、このお彼岸までです。」
「コケは順調に育っていますね。」
「ずいぶん密度が増して来ましたね。スギゴケが出て来ましたよ。」
「私の圃場では、時々、出るんです。」
 
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 苔神の試験圃場では、何種類かの苔を栽培しています。そのせいか、時々、栽培ケースの中に他の苔が出てくることがあります。それが移植後の環境や管理次第で繁殖し始めることがあります。ここ威徳寺の庭園がスギゴケ(和名:ウマスギゴケ 学名:Potrichum commune Hedw.)の繁殖環境だとはとても思えないのですが、あちこちに繁殖を始めています。よほど水管理が適しているのかも知れません。
by 苔神

014 苔の質問と応答 苔技術基礎講座

 日本苔技術協会は苔を事業とするに必要な技術の研究開発を進め、普及をはかっています。そのため、会員に対して、苔技術基礎講座の研修を実施していますが、「この研修の内容は?」という問い合わせをたくさん頂きます。今回は、苔技術の研修について紹介しましょう。

 苔の栽培技術基礎講座は、1)フィールドワーク、2)苔の栽培実習、3)苔の基礎知識講座、というカリキュラムで研修をしています。
 
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1)フィールドワークでは、公園や里山を歩いて苔の野外観察をしますが、主なテーマは、苔の観察の方法です。苔がどのような環境に生息するのか、その苔の種類の見分け方や特徴について学びます。
2)苔の栽培実習では、栽培用の種の加工から播種、圃場配置、完成苗の採取など、栽培の実技を苔神の試験圃場で実習体験します。その他、会員の圃場を訪問し、実際の栽培現場を見学したりもします。
3)苔の基礎知識講座はスライドショーを見ながらの座学です。蘚苔植物の分類構造や生態などの一般的な知識の他に、栽培圃場の作り方とそれぞれの特徴について、事例を挙げて学びます。
 
 苔技術基礎講座は新潟の苔神で2泊3日の行程で開催しています。遠隔地の方は遠い新潟まで出かけて来なければなりませんが、それだけの価値がある研修だと、苔神は自負しています。多くの方に受講してもらい、苔の人工栽培が普及し、苔の産業化に少しでも役に立ちたいと苔神は考えています。
 by 苔神

030 スカシユリの苔玉 prt 3

 スカシユリのこけ玉、製作して2年目、今年も花を付けました。
 今年は6月10日に開花、茎高は1メートル50㎝でした。記録は取っていましたが、忙しさに紛れて報告が遅くなってしまいました。下の画像は6月17日です。
 
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 苔神では、苔玉やコケを室内環境下で育てる試験を続けています。このスカシユリの苔玉も3月以来、ずっと廊下に置いてあります。北西向きのガラス戸越しに、午後から少し日が当たり、割合に明るい環境なのですが、ガラス戸と反対側は暗いので、時々、苔玉をくるりと回してやります。そうしないと、写真のように、伸びたスカシユリの茎がどんどん明るい方に傾いてしまうのです。また、苔玉のコケにとっても、明るい側は成長しますが、反対の暗い側は少しづつ弱ってしまいます。室内で育てることの難しさ、しみじみと感じます。
  By 苔神