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苔の栽培方法

002 スギゴケの水田栽培

 2008年5月、スギゴケの種を休耕田に直播きしました。新潟市秋葉区小須戸の水田、およそ1700平方メートル(1.7反)です。この記録を紹介しています。
2010年4月、好天が続いてスギゴケが伸びました。新株(今年の株)もどんどん出ています。茎高7~8センチになっています。2ヶ月ほどで倍以上も伸びています。

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 6月24日、雑草が伸びて来ましたので、草刈りを実施しました。雑草はそのままでもかまわないのですが、隣近所の水田に迷惑をかけるといけないので草刈りです。
 刈った雑草の下からこんもりとしたスギゴケのコロニーが現れて来ました。茎高10センチほどです。

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 2011年3月31日、その後、夏過ぎから雑草が伸び、冬の間、雪に埋もれていましたが、雪解けの後、枯れ草の中を覗いてみると、スギゴケのコロニーはさらに充実していました。古い株の中には新株がたくさん伸びだしています。

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 2008年からおよそ3年間にわたるスギゴケの水田栽培の試験でした。
 苔神はこのスギゴケを刈り取って「苔の種」の材料にしています。試験栽培とはいえ、コケの栽培試験はこんなに時間がかかるのです。根気がないとコケは育てられません。苔神は最初の種蒔きに失敗しましたが、皆さんは2年でこんなスギゴケの畑を育てることができますよ。
  By 苔神