苔の専門サイト 日本苔技術協会 > 研究レポート > 016_布で作る苔玉

苔の研究レポート

016_布で作る苔玉

 ケト土を使わずに苔玉を作る方法について、たくさんのお問い合わせを頂きました。苔神はケト土の代わりに、布を使って苔玉を作ります。簡単に作れて、しかも育てやすい苔玉です。
 
16%20kokedama1.jpg
 
 上の写真、シクラメンは苔玉インストラクター養成講座で制作したシクラメンです。
銀杏を使って、布苔玉の作り方を紹介します。
 
16%20kokedama2.jpg
 
 材料は、銀杏の苗(実生で育てました。)と、布、皿代わりの土鍋、ハイゴケ苗(22×15センチ)、培土、糸。
 
16%20kokedama3.jpg
 
 銀杏苗の根を糸で丸くまとめます。根の周りを培土で丸め、布で包みます。
 
16%20kokedama4.jpg
 
 糸で固定します。根巻きの要領です。根鉢の下に、ビニールパイプの輪切りをかませて台にします。パイプごと、もう一枚の布で包み、糸で固定します。
 
16%20kokedama5.jpg
 
 ハイゴケを水で濡らし、布の周囲に張り付け、糸で固定します。パイプの部分にはハイゴケは付けません。皿に入れたとき、パイプの部分が水に浸かり、ハイゴケが黒く腐敗して来るからです。培土の玉は、パイプの分だけ上がっているので、皿の水とは縁が切れ、根腐れを起こしにくくなります。
 今回使用した土鍋は、さらに水抜き用の穴を開けてあります。
 簡単に作れますから、試してみて下さい。
  By 苔神