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苔の研究レポート

017 こけ玉の明るさと水やり

 こけ玉を棚に置いて育てています。雨はあたりませんから、水やりをしています。今年の夏は雨が降らず、2日に一回ほどの水やりは大変でした。
 こけ玉のコケが育つには、水だけではなく光りも必要です。
 
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 上の写真、なんとかコケが育っているように見えます。棚に置いていますから、前面は光量が豊富なのですが、後面が暗いのです。
 黒松のこけ玉の前面はハイゴケが育っていますが、後ろ側を見ると、白くなってしまっています。(写真下)
 照度計で計ってみると、前面は、天気の良い日で10000ルクス以上、雨の日で1500ルクス程度ですが、後面は、天気の良い日で1500ルクス程度、雨の日には200ルクス程しかありません。
 
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 また、水やりの方法にも問題があったと思います。
 水道につないだシャワーで水やりをするのですが、前方から吹き付けるので、後面側まで十分な灌水ができていなかったのです。
 コケを上手に育てるには、明るさと水分のバランスが必要なのですね。
  By 苔神