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苔の研究レポート

032 苔玉インストラクター養成講座 3月

 2017年3月、東京の小林稔会員(会員№0202-17101)が講座を受講し、苔玉インストラクターの資格を取得しました。
 3月22日(水)講座研修の第1日目は、新津丘陵近辺を歩いて、苔を観察するフィールドワークを実施。時々みぞれ交じりの雨が降る寒い日でしたが、苔を中心とした植木屋を目指す小林さんには、スギゴケに特化した技術を指導することにしました。スギゴケが自生する数か所を観察した後、三条市のスギゴケを栽培する圃場を見学、さらに、胎内市まで足を延ばして、広大に広がるウマスギゴケの群生地に案内し、サンプルを採取しました。
 
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 3月23日(木)、研修第2日目は、初日に採取したウマスギゴケの栽培実習をこなした後、苔玉づくりの技術実習。朝8時半から、夕方5時まで、6種類の苔玉の制作技術を学び、さらに、苔神の新作のテーブル庭園を制作しました。
 
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 テーブル庭園は浅い皿、砂、エゾスナゴケドライシート、景石を使用して、ミニチュアの石庭を表現します。この他にも、灯篭や垣根などを加えれば、製作者オリジナルの庭園が造れます。制作技術が簡単なので、講習会向けにお勧めします。
 3月24日(金)、研修第3日目、苔の基礎知識、栽培技術、圃場の整備方法など、半日にわたる座学を学んで、小林会員は苔玉インストラクター養成講座を修了しました。
 新しいテーブル庭園の技術講習をします。会員の皆さん、受講して下さい。
 また、4月23日(日)に、仙台市西公園で開催される「平成29年度 第70回 春の植木市」で、午後1時から、協賛事業として園芸講習会「みんなでお庭をつくろう」苔編で講習する予定です。
  By 苔神