苔の専門サイト 日本苔技術協会 > 研究レポート > 018 スギゴケの観察

苔の研究レポート

018 スギゴケの観察

 新潟市内の公園のウマスギゴケ(Polytrichum commune Hedw. ポリュトゥリクム コンムネ)です。時々、観察しています。毎年6月頃になると、雑草が伸びてくるため、管理者が草刈りをします。今年は6月上旬に草刈りが行われました。
 刈払機で雑草を刈ると、一緒にスギゴケの一部も刈られてしまいますが、そのためか、この公園では年々、スギゴケの生息範囲が広がっています。
 
18nouson_1.jpg
 
18nouson_2.jpg
 
 上の写真、6月21日に観察しました。全体的に定期に草刈りをするせいだと思いますが、株の茎高は7~8センチ程度より高くはなりません。6年ほど前から観察しているのですがほとんど変わりません。そのせいで、倒伏枯死現象を見ることがありません。庭園でのスギゴケの倒伏枯死現象を防止するヒントが、ここにあるのかもしれません。
 ちなみに、茎高は7~8センチ、株密度は約500本/100平方センチ、2年~3年生株です。新株の数も多く、茎の下部には仮根がよく発達しているのが観察されます。
 これは仮説ですが、スギゴケの管理は、茎高の抑制のために定期的な刈り込みが有効ではないか、と考えます。そのことで、さらにスギゴケの増殖の効果もあると思われます。
 By 苔神